ヒマラヤ徒然草最終回「マナリ、デリー、そしてネパールを目指し、日本へ」
" 夜通しのチキンレースから目が覚めた私の前のフロントガラスには、昨晩には見当たらなかったヒビが入っている。"マナリ、デリー、そしてネパールを目指し、日本へレーで一人になっ
" 夜通しのチキンレースから目が覚めた私の前のフロントガラスには、昨晩には見当たらなかったヒビが入っている。"マナリ、デリー、そしてネパールを目指し、日本へレーで一人になっ
一年の試行錯誤と地道な準備の末、ようやく頂を踏んだ私はこの上ない喜びの感情と、それとは別にもう一つの違う感情が湧き上がっていた。それは、淀みのない清々しいほどに澄み切っていて、はっきりとした、
ほとんど眠れない時間があっという間に過ぎ、気づけば午後八時。起床時間を迎えた。朦朧とした頭でハーネスを履き、ザックを背負い、そしてメインテントに向かう。朦朧としながらも、みんな緊張したような面持ちで朝
ついに到着9月初旬、私は念願のKY-2峰ベースキャンプに無事到着した。標高5000mにあるベースキャンプはその双耳峰を取り囲むように流れる氷河の終端のモレーン付近に設置され、そのすぐ横には川幅1m
KY-2峰ベースキャンプへ出発ハンカル村を出た次の日、私達は標高4900mの幕営地を目指した。ベースキャンプまでは1、2回の幕営を経て行かなければならない。目標が見えたとはいえ、私はまだそれだけ離
抗菌薬を持ち込むという私の判断が良かったのか、はたまた運が良かったのか、酷く苦しんだ翌日には旅を進めることに尻込みしたくなるような気分はすっかりとなくなり、私は再びザックを背負った。隊の仲間には酷く心
マルカ村さて、誇張した言い方をすればこの本は冒険記録な訳だが、実際、岩まみれの谷底を2.30kgにもなる重い荷物を背負いながら永遠と歩くということは、辛く地道なものなのだ。道中では、なにも面白いこ
サラ村渓谷に入って数日。サラ村までの間は、初日と変わらずほぼブラウン一色の世界が続いた。隠れるところも少なく、容赦なく日差しが照りつける中ひたすら歩くだけ。そんな状況で、一体何を書き記すのかという
チリン村氷河を目指して渓谷に入った私たちは、最初の目的地であるチリン村に着いた。村と言っても建物が3軒と畑のようなものが少しだけ。あとは建物から「ジュレー」と言いながら顔を出すおばあちゃん
ラダックにて冒頭の写真はマルカ渓谷の入り口だ。この谷奥には氷河が存在するのか?と想像してしまうほどの広大で美しい景色とブラウン一色の世界だった。すぐ真上にある太陽の日差しが、容赦なく我々を
イラン人と出会ってここラダックに来てからの私は、すがすがしい朝の雰囲気が好きで好きで仕方がなかった。この日は、ドミトリーで同じ部屋に泊まるヒッピーが早朝からハーモニカでチベット音楽を奏でて
連載開始【 ヒマラヤ徒然草〜雪の盟主を探して〜 】皆さん、山登りを楽しんでいますでしょうか?&Green山岳ライターの横田です。有り難いことにこうして&Greenで山岳ライターとして活動の