海外登山の”登山”以外の話~ヒマラヤのグルメ編~

アウトドア

こんにちは。&Green公式ライターの横田です。

突然ですが、皆さんは海外登山といえばどのような印象を受けますか?

海外登山の魅力には、景観の素晴らしさはもちろん、現地の衣食住や宗教などの異文化の面白みも含まれると私は思っています。

しかし、日本では海外登山はなんとなくレベルが高いもののような認識を持たれており、そのせいか海外登山の話になると山そのものの話ばかりが集まってきてしまいます。

『これはいかん。』

山そのもの以外も楽しいことが山ほどあるのに・・・と思った私は、海外登山の山以外の事情にフォーカスしたシリーズを書いてみようと思い立ったわけです。

今回はその第一弾としてヒマラヤ山脈のグルメに着目していきます。

ヒマラヤ山脈とグルメの元

ガルワールヒマラヤパンジャブヒマラヤやら、なんやら細かいエリア分けやどこからどこまでという定義がないわけではありませんが、ザックリいいますと南アジアと中国との間にそびえる超巨大な境界線がヒマラヤです。

今回のテーマになるのは、ヒマラヤの中のネパールとインドになります。ネパールとインドといえばカレーの印象が強いかもしれませんが、ヒマラヤのエリアになると食文化はおろか、民族や言語すら変わってきます。

このヒマラヤという山岳地域は、チベットが元の文化と民族が住んでおりシェルパ族やその少し下の標高に住むタマン族が有名です。インドの方ではラダック族等など色々な方がいらっしゃいますが、基本的にどれもチベット文化圏ということです。

そして、ヒマラヤの山旅になると彼らチベット文化圏の料理を堪能できるわけです!

ではでは、さっそく料理を紹介していきましょう!

ヒマラヤのグルメ

チベタン・ブレッド

チベット式パンというかパンケーキというか。ヒマラヤ登山での朝食といえばチベタンブレッドというくらい、定番の朝メシです。パンケーキとパンを足して2で割ったような食感と、ほんの少しの甘みがあり、表面は揚げ物に近い微妙に油分を含んだ硬い層に覆われています。西洋人に合わせてそうなっているのか、メープルシロップやバター、ジャムと一緒に出てくることが多いです。シンプルに旨いです。

モモ

筆者の大大大大好物。ネパール・チベット式の餃子です。

通常の餃子に比べて皮が厚く、エスニックな味付けがされています。皿の真ん中にソースのお椀がおかれ、それを囲むように盛りつけされるのが定番なようです。ソースは地域や人によって違いがあり、カレーのような辛味ソースもあればケチャップで食べることもあります。中身は野菜、鶏肉、水牛肉から選択できます。

1皿120円程度。筆者はコレが好きすぎてネパールに入国して一番最初にやることがモモを食べるという行為になっているほどです。行きつけ(?)はカトマンズのニューエベレストモモセンター。知るかそんなのって内容ですね。ハイ。でもほんとうに美味しいですこのモモという食べ物。

シェルパシチュー

ヒマラヤで食べるスープ料理の定番。店によって味に差がありすぎ、これと言った説明が難しいです。余り物を入れることがあるようで、様々な麺類が混入していることも珍しくなく。片栗粉か何かで少しのトロミをもっており、胡椒ベースの辛味もあります。塩気が強いことが多く、トレッキングで失った塩分を補給したり、寒い日の一息にはもってこいなスープです。一杯100円程度。

チョウメン

チベット式の焼きそば。ソース焼きそばと塩焼きそばを足して2で割ったような味付けと、茹で過ぎじゃないかと思ってしまうやや柔らかめの麺で構成されています。主な具は人参やピーマン。オプションのトッピングで卵焼きを乗せることができ、これをエッグチョウメンと呼びます。日本食が恋しくなった時に食べると少し心が落ち着くような気がします。

チベット式ピクルス(?)

料理名がわかりませんでした。しかし、高頻度でレストランのテーブルやキッチンに置いてあります。油分を含んだ激辛の漬物といった感じでしょうか。写真の野菜はパプリカではなく唐辛子です。筆者はこれで腹を下しました。味は悪くないです。むしろ辛いのが好きな方からすれば美味しいかもしれません。息が上がりやすい高所での下痢は辛いものがあります。

ツクパ

チベット式ラーメンです。主な具は野菜。忖度なしで言うと、麺を茹ですぎてかつ味が薄くなっている長崎ちゃんぽんです。あまり好みではない味なのですが、その独特さ故にコレを食べると「ああヒマラヤだなあ」と感じます。お好みで卓上の醤油のようなもので味を濃くすることもできることが多く、その点はさながら日本のラーメン屋です。

ヤクステーキ

登山が人気のエリアでは観光客に寄せて西洋風の料理を楽しむこともできます。しかし、あくまでチベット文化圏。ステーキプレートのお肉は牛ではなくヤクだったりします。ヤクは高標高に住む牛の仲間で、長毛とりっぱな角を持つ迫力満点の外見をしています。運搬手段、ミルク、肉、更には糞を乾燥させて燃料にする等ヒマラヤで生活する人々には欠かせない家畜となっています。ヒマラヤ登山ではそんなヤクの肉をステーキでいただくこともできます。

チュルピ

ヤクのミルクから作られた乾燥チーズ。保存食。世界一硬いチーズとのこと。

初めて食べたときのことは忘れもしません。事前知識0でいきなりコレを食べさせられた私は「・・・・・・??犬の餌・・??おれいま犬の餌食わされてる・・・???」と困惑しました。本当に硬いです。ほんのり牛乳テイストのプラスチック棒のような感じ。

本当に面白いです!こんな食べ物がこの世に存在するなんて。

山は「飯込み」でその山の魅力がある!

いかがでしたでしょうか?

世界一高いエベレストに始まり、険しい白い山々の下ではこんなグルメが楽しめます。美味しいからグルメではなく、面白いからグルメ。そんなようなことを思わせてくれるのも海外登山の一つの魅力だと思っています。もちろん、本当に美味しくてたまらないものだってあります。モモのように。どうでしょうか。こうして海外登山の興味を食べ物から入ってみると、また見えてくる景色が変わって来るかもしれませんよ。

次は飲み物の紹介でも書きましょうか。ではでは。良き登山ライフを〜

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