前編(登山初心者必見!山の危険性や遭難したときの対策を紹介!)では登山初心者に向けて、登山での危険性や遭難したときの対策を紹介してきました。具体的には、以下の内容です。万が一、登山中に遭難したら、
- むやみに行動しない
- 危険地帯なら安全な場所に移動
- ケガをしていたら、安全な場所に避難してから手当する
- 止血・骨折の固定など、命の確保を済ませてから「救助要請」
を徹底しましょう!
登山初心者に限らず、登山中に遭難が発生しやすい要素としては、
- 登山の準備不足やレベルに合わない山のチョイス
- 登山中の大雨や吹雪などの、急な天候変化
- 低山登山に対する危機感の低下による「油断」
以上の内容でした。
美しい景色を楽しみながら、清々しい気持ちで登山するためには「登山で起きるリスク」を把握しておかなければいけません。どのような山でも、十分に注意しながら登山するようにしましょう。では以下からは、いよいよ「登山の魅力ポイント」に迫りたいと思います!
初心者におすすめしたい登山の魅力
【群馬県片品村:尾瀬国立公園】
初心者におすすめしたい登山の魅力は、「雄大な自然の風景」です。山が見せてくれる四季折々の表情は、ネットからでも確認することができます。しかし、五感を使って味わう山の体験は、登山した人にしかわかりません。それぞれの山ごとに、山肌・地質、自生する植物、生息する鳥の鳴き声などさまざまです。ぜひ、自分に合ったお気に入りの山を探してください。
初心者が把握しておくべき登山の危険性
【長野県白馬村:八方尾根】
登山中はさまざまな危険が想定されます。万全の準備をするためにも、登山ではどのような危険性が起こりうるのかを把握しておきましょう。以下は、登山中に起こりうる主な危険性・リスクです。
- 遭難の危険性
- 事故(滑落、落石、雪崩、その他ケガ)の危険性
- 天候の変化(急な雨、急な吹雪)の危険性
- 野生動物との遭遇(主にクマとイノシシ)
また、登山前には「登山届け」・「登山前・下山後の近親者への報告」を忘れずにしておきましょう。身近な親しい人に報告をしておくことで、下山時間を過ぎていることなどを把握しやすくなります。結果的には、迅速な救助要請にもつながって命が救われるのです!
最近でも、雪山での遭難が発生したばかりです。
登山初心者が押さえておきたい「登山ルール・マナー」
【栃木県日光市:奥日光半月山】
登山初心者が遭難したときの対処法や対策がわかったら、続いては登山を楽しむときのルールやマナーです。ルールやマナーを守ることで、安全に楽しく登山できます。ひいては自分の安全と同時に、ほかの登山客の安全を守ることにもつながるので、しっかりと押さえておきましょう。
押さえるべき登山のルール・マナー
- 登山道・木道は1列で歩く:歩道を歩くのと一緒で、横に広がらないように注意してください。
- 登りの登山客を優先的に道を譲る:車同様に、下りに比べて「登り場面」の方が体力を消耗します。細い山道ですれ違う際は、登りを優先してあげましょう。
- 登山道・木道以外の場所は歩かない:整備されていない道は、滑りやすかったり転びやすかったりして滑落する危険性があります。また、貴重な湿地帯や植物を踏み荒らしてしまう可能性もあるので、十分に注意してください。
- すれ違い人には「こんにちは!」:登山者のマナーとして、山道ですれ違う際には「こんにちは!」などの挨拶を交わすのが暗黙のルールであり、マナーです。
気持ちよく登山するためにも、挨拶は欠かさないようにしましょう。山頂での交流が増える場合もあるほかに、万が一遭難したときの目撃証言・存在アピールの役割もあります。
登山初心者のための「三種の神器」
初心者におすすめの「登山道具」については、以前にも詳しく紹介しました。ここでは、登山業界でよくいわれている登山初心者のための「三種の神器」を紹介します。なお、登山初心者が用意する道具を詳しく知りたい人は、以下の記事を確認してください。
登山用のウェア
ベースレイヤー・ミドルレイヤー・アウターレイヤーを意識する
[Mammut] ソフトシェルジャケット グラニット ソフトシェル フーデッド ジャケット アジアンフィット ウィメンズ
登山靴(トレッキングシューズ)
[ザノースフェイス] トレッキングブーツ Verto FUTURELI ヴェルト S3K フューチャーライト NF52011 ユニセックス
リュック(ザック)
[ミレー] リュック クーラ 30(KULA)
登山初心者が知っておきたい山の遭難対策【後半まとめ】
登山初心者がもしも遭難したときは?
- むやみに動かない
- 安全な場所に移動
- 応急処置
- 救助要請
の順番に行動することを覚えておきましょう。ただし、絶対ではありません。適宜、状況などに応じて柔軟に行動する判断力も求められます。
遭難が発生しやすい要素とは?
- 登山のための準備不足や、レベルの不釣り合いな山での登山
- 急な天候の悪化
- 注意力が低下する「低山登山」
上記の要素が該当する場合は注意が必要です。どのような山でも、決して油断しないようにしましょう。
登山初心者に伝えたい山の魅力は、「圧倒的な自然のスケール感」です。広々とした空を見ると、こころも晴れ渡ります。すれ違う登山者には、気持ちよく挨拶をして「山でのルール・マナー」をしっかりと守りましょう。楽しい側面だけではなく、登山をするうえでの危険性やリスクをしっかりと理解することで、本当の楽しさが見えてきます。
今回ご紹介した、山の危険性を押さえて、安心・安全の楽しい登山にしてください。
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