地球温暖化による環境の変化に伴い、「数十年に1度の大災害」という言葉を毎年のように耳にするようになった昨今。
以前より、更に災害時に対する意識が確実に高くなってきたのを感じているのではないでしょうか?ですが、防災グッズを1から揃えるとなるとお金もかかるし、保管場所も確保しなければならないので大変です。
そこで今回は、災害時のアウトドアアイテムの上手な活用方法や、災害に備えて準備しておくべきことについて解説していきます。
災害時には何かと不安な気持ちに陥りやすくなります。避難生活でしか使わないような防災グッズよりも、キャンプなどで使い込まれた信頼の置けるアウトドアアイテムの方が安心できるかと思います。
アウトドアアイテムの力を借りて、災害時を乗り切れるようにしっかりと勉強していきましょう。
1.災害時に必要なアウトドアアイテム
災害時に必要なアイテムは、夜間の視界を確保するためのライトや、落下物から頭を守るためのヘルメット、最近では感染症防止のためのマスクも欠かせない必須アイテムです。
これらのように、災害時の必須アイテムは時代や世界情勢によって日々変化していきます。一昔前と比べても地震や大雨などが頻繁に発生するようになり、大きな不安を抱えている人も多いはず。
国のHPにも「災害時に備えたアイテムチェックリスト」というものが公開されています。
参考サイト1:首都官邸提供資料:災害の備え「チェックリスト」
参考サイト2:東京海上日動「防災チェックシート」
下記は、災害時にあると便利なアウトドアアイテムの一覧になりますので、参考にしてください。
<災害時に役立つアウトドアアイテム>
災害時のおすすめアウトドアアイテム | 備 考 | |
1 | リュック | 1泊2日以上の場合は50Lのリュック |
2 | シュラフ(寝袋) | |
3 | テント (近くに避難場所がなく、かつテント設営に適した場所が近くにある場合) | ・避難マップを確認して、指定の避難場所の方が安全な場合は指定の避難場所が望ましい。 |
4 | キッチン道具 (クッカー、ガスバーナー&ガス缶、カトラリー、コッヘルなど) | |
5 | 多機能ナイフ、万能ナイフ | ・避難場所によっては火気厳禁。 ・事前の避難マップなどを要確認。 |
6 | レインウェア | 雨天対策 |
7 | アウトドアシューズ、 レースレスシューズ | |
8 | ライト、ランタンなどの照明器具 | |
9 | 携帯ラジオ (ソーラー充電&手動充電タイプ) | |
10 | ポータブル電源 | |
11 | ホイッスル | |
12 | メディカルBOX | |
13 | 防寒グッズ (ブランケット、カイロなど) | 秋・冬対策 |
14 | 軍手 | |
15 | 筆記用具 | |
16 | アメニティアイテム (タオル、洗面用具、歯磨きセット) | |
17 | 携帯トイレ |
2.災害時に役立つおすすめのアウトドアアイテム
キャンプや登山ではもちろんのこと、災害時でも非常に頼もしい存在となってくれるアウトドアアイテム。その中から普段使いでも一役買ってくれて、災害時にも役立つアウトドアアイテムを厳選しました。
災害時おすすめアウトドアアイテム1:DeliToo ランプ
災害時には、避難場所の状況も把握できないので、LED仕様の長時間タイプのライトが1台あると非常に頼もしいです。
手持ち型懐中電灯、ランタン型、スマホ充機能付き、防滴仕様、高輝度などの多機能ライト。一台でマルチに活躍してくれます。
バッテリー容量は最大で2,600mAhまでの充電が可能。目安として、「iphone12(2021年8月現在の最新モデル)」が約2,500mAhなので約1回分+2回目20%程度までの充電が可能。
「Galaxy s21(2021年8月現在最新モデル)」は約4,000mAhあるので、60〜70%程度までの充電が可能。
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災害時おすすめアウトドアアイテム2:SALOMONトレッキングシューズ
3Dゴアテックス仕様のトレイルシューズの定番です。山岳地帯も水辺でも頼もしい1足として、長時間履き続けても疲れることなくユーザーの足を危険から守ってくれます。
ファッション雑誌でも過去に取り上げられたデザイン性の高さもおすすめのポイント。
アウトドアシーンのみならず、タウンシーンでも気にせず使用することができます。
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災害時おすすめアウトドアイテム3:VILOCY リュック
日常的にも1つあると重宝されるアウトドアアイテムの1つです。
VILOCYのリュックは完全防水性の他に、生地を特殊加工で圧着させることにより、縫い目をなくして耐久性も確保した大容量リュックになります。
災害時を考慮したリュック選びのポイント
1.長期化する避難生活を考慮して容量の大きなリュックが好ましい。
2.雨天時などを考慮した防水リュック、防水性の高いリュックであること。
3.耐久性、耐摩耗性、収納ポケット数などのリュックとしての性能。
リュック容量の目安として、1泊10L(女性の場合は+5L程度)
- 10L = デイキャンプ向け
- 20L〜30L = デイハイク・低山登山
- 30L〜45L = 山小屋泊
- 50L〜70L = テント泊
- 70L〜 = 雪山長期縦走のプロ向け
以上のことを意識してリュックを選びましょう。
リュック豆知識
リュックの容量は「縦幅」「横幅」「奥行」それぞれの辺を掛け合わせた数字が「リュック容量」となります。
例:縦幅30cm × 横幅15cm × 奥行(マチ)10cm = 4,500㎤(立方メートル)
4,000㎤ ÷ 1,000㎤ = 4.5L
上記のような計算式になります。
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3.災害時にアウトドアアイテム以外に確認しておくこと
大きな地震や大規模な洪水などの災害が発生した場合は、国や自治体から避難指示が発令されるので、事前にハザードマップポータルサイトで避難場所を確認しておきましょう。
下記は国交省で公開している「ハザードマップ」↓になりますので、参考にしてください。
避難場所は、収容状況によって利用できない場合もあります。野外(テント)での避難生活も考慮して、二次避難場所になりそうな所がないか確認しておくと安心です。
災害時にスムーズに避難を開始できるように、防災アイテムの準備を事前に済ませ、ただでさえ大変な避難生活を少しでも快適に過ごせるように心がけましょう。
事前の防災アイテムの確認以外にも、下記の内容も確認しておくとより安心です。
確認事項 | 概 要 | |
1 | 屋内家具の設置状況の確認 | 高さのある大型家具、冷蔵庫などの固定。 |
2 | 避難場所や避難経路の確認 | 自治体で公表している情報や独自の避難経路を決めておく。 |
3 | 安否確認方法 | 災害時は携帯などが使えないので家族間で事前に災害時の安否確認方法を決めておく。 |
4 | ハザードマップの確認 | 国や自治体が公表しているHPを確認。 |
<豆知識として>
災害時の避難とは一般的に、身の安全を確保して命を守る「一次避難」と呼ばれるステージと、ライフラインが復旧するまで避難生活を送る「二次避難」と呼ばれる2つのステージに分けられます。大規模な災害の場合、多くの確率でライフラインがストップする事を前提として避難指示が発令されます。
ですが大規模な災害に限らず、災害時は常に二次避難まで覚悟した危機意識を持つことが大切です。
4.災害時に備えた持ち出しアウトドアアイテムの確認
いざ災害が発生して避難したのに、「ラジオが使えない。」「ソーラー充電器が故障。」ということがない様に防災アイテムは定期的に使用しましょう。日常でも定期的に利用することにより、「使い方が分からない。」「多機能性を使いこなせない」という問題を解決できます。
また、災害時の避難生活での負担が軽減されることにより、心にゆとりが生まれて長期化する可能性のある避難生活にも前向きになれます。
下記の内容にも注意しておくと万一と時に、「使い物にならない」という事態を避けることができるので確認しておきましょう。
確認事項 | |
1 | ローリングストックの食料品の賞味期限を定期的に確認・把握しておく |
2 | ラジオやソーラー&手回し式充電器などは日常でも使用する様に心がける |
3 | 使ったことのないアイテム、使い方が分からないアイテムがない状態にしておく |
5.まとめ
アウトドアアイテムはキャンプ時に高性能・高強度なだけでなく、普段使いや災害時にも一役買ってくれる、非常に心強いアイテムたちです。
災害時の確認事項や避難場所・経路を抑えて、災害時に必要なアウトドアアイテムを事前に準備しておきましょう。
今回のポイントは下記のとおりです。
【 ポイント1:災害時におすすめのアウトドアアイテム 】
・リュック
・シュラフ(寝袋)
・テント
・キッチン道具
・多機能ナイフ
・レインウェア
・厚底シューズ、アウトドアシューズ、レースレスシューズ
・ライト
・携帯ラジオ(ソーラー充電&手動充電)
・ポータブル電源
・ホイッスル
・メディカルBOX
・防寒グッズ
・手袋
・筆記用具
・アメニティアイテム(洗面用具、歯磨きセットなど)
・携帯トイレ
【 ポイント2:災害時に役立つおすすめのアウトドアアイテム 】
・災害時おすすめアウトドアグッズ1:DeliToo ランプ
・災害時おすすめアウトドアグッズ2:SALOMON トレッキングシューズ
・災害時おすすめアウトドグッズ3:VILOCYリュック
【 ポイント3:災害時に備えた事前の確認事項 】
・家具の設置状況の確認
・避難場所や避難経路の確認
・安否確認方法
・ハザードマップの確認
・ローリングストックの食料の賞味期限を確認
・ラジオやソーラー充電器の日常的な利用
・災害時に持ち出すアイテムは全て使っておく
国や自治体で公表している避難場所や避難経路、避難方法が100%正解とは限りません。
状況に応じて独自の避難場所や避難経路なども考えておくと、「予想外の災害」にも対応することができます。
キャンプアイテムとは、アウトドアで快適に過ごすための道具。
災害時でも快適に過ごすための知恵や工夫がキャンプには詰まっているので、避難生活も想定してアウトドア用品を選ぶようにしましょう。
【 この記事を書いている人 】
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