初キャンプは、砂利のフィールドでテントがうまく固定できずに四苦八苦。おまけに風と雨の洗礼を受けて、テントが崩壊するほろ苦いデビューを飾りました。
初キャンプで(※詳しくは「アウトドアを楽しもう!!〜はじめての夫婦キャンプ〜 その1」をご覧ください。)どうすればいいのか分かりませんでしたが、優しい先輩キャンパーのみなさんに助けられて設営は無事に終了。そのとき私は、先輩キャンパーさんが愛用しているギアが気になりました。あとで調べてみたところ、スノーピーク の『ペグ』と『ペグハンマー』だということが判明したのです。
キャンプに必須のギアであるペグとは、テントやタープが風で飛ばされないように、張り綱を地面に固定するものです。ペグにはさまざまな種類があるので、地面の状態によって使い分けをします。
今回はキャンプに欠かせないおすすめのギア、「ペグ」と「ペグハンマー」についてご紹介。一緒にキャンプのベストギアを探していきましょう。
キャンプに欠かせない!タフなおすすめギア①「ソリッドステーク」
ペグの中でも人気が高いのが、スノーピーク『ソリッドステーク』です。キャンプ好きなら誰でも知っている有名なペグで、ついた称号は「史上最強ペグ」。謳い文句は「アスファルトも貫通!」です。
ペグは、一般的にテントやタープに付属されているギアなので、別買する必要がありません。しかし付属ペグの特徴として、強度が高くないスチールペグやアルミペグが多いです。
付属品は使い勝手がいいのですが強度が低く、「数回使用しただけで曲がってしまった…」という声もよく聞きます。対してソリッドステークはS55Cと呼ばれる、鋼で作られた「鍛造ペグ」です。鍛造とはスチール鋼のことであり、正確には「機械構造用炭素鋼」といいます。熱した鋼を叩いて強くする、日本刀と同じ製法が特徴的。一般的なペグと比較して、「重さ」と「胴回り」が大きい作りになっています。このしっかりとした造りが、キャンプ場で効果的な威力を発揮。多くのキャンパーにおすすめできる、頼もしいキャンプギアです。
そんなソリッドステークの威力を実感したのは、ゴツゴツした岩盤のような場所で使用したときのこと。付属ペグの場合だと、固い場所では長さも強度も足りないので全く刺さりません。ですが、ソリッドステークなら「なんのその」。埋まっている岩や石も貫通してしまうほど、高い性能を発揮してくれるので安心です。最近のテントは自立式が主流なので、そのままでも十分に設営できます。
しかしタープなどの場合は、ペグダウンしないと設営できません。これからキャンプを始めようと思っている人には、この「ソリッドステーク」をおすすめします。ぜひ騙されたと思って使用してください!満足すること間違いなしです。
キャンプで重宝されるおすすめギア②「ペグハンマー」
続いてご紹介するおすすめのキャンプギアは、ソリッドステーク。テント設営のペグダウン(打ち込み)に欠かせない「ペグハンマー」です。基本的には、ペグを打ち込めればどのハンマーでも問題ありません。しかし相性が良いのは、同メーカーの『ペグハンマーpro.s』と『ペグハンマーpro.c』です。以下は各ハンマーの重さです。
- sの重量:650g
- cの重量:670g
pro.cの方が20g重いのですがハンマーヘッドが銅なので、グリップ力が高くて衝撃を吸収してくれる特徴があります。またヘッドを交換できるので、シーンごとに使い分けできる魅力的なギアです。今回、私はオールスチールのpro.s(重量650g)を購入しました。ヘッドを交換することはできませんが3年間使ってもヘッドの潰れや、打ちにくくなったと感じたことがない、おすすめのギアです。
ソリッドステークとペグハンマーのメリットとデメリット
キャンプにはさまざまなギアが必要です。その中でも、テント設営やタープ設営に欠かせないのが「ソリッドステーク」と「ペグハンマー」。まずは、ソリッドステークの特徴やメリット・デメリットから見ていきましょう。
ソリッドステークのメリット
リッドステークの5つのメリットは、以下の内容です。
鍛造なので丈夫
鍛造製法は金属の塊を加熱して叩いたり、伸ばしたりする製法です。 金属を溶かして型に流し込む鋳造製法に比べると、約2倍の強度があると言われています。また鍛造ペグは、「ペグ=消耗品」という概念を変えたギアとしても有名。修正能力の面でも非常に優れており、曲がってしまっても叩くことで直すことができるのです。
打ちやすい
円柱形状なので、強く堅実に地面へ打ち込めるのが特徴的です。 また、打撃面が滑りにくくなっているので、力を効率良くペグに伝えられます。伝達性の高いギアを使えば、岩でも簡単に砕いてくれるのでグイグイ打ち込むことが可能になるのです。
計算された穴
丸穴はsnowpeakのペグハンマーProのフックが引っ掛かる設計になっています。この丸穴加工が施されていることで、簡単に地面から抜くことができるようになりました。素早く撤収作業を終わらせることもできるので、非常に便利なおすすめギアです。
ガイドロープの抜け防止
ヘッドを力強く打ち込んで、ペグをしっかり地面にくい込ませることにより、フック部分も地面に刺さります。フック部分まで深く地面に刺されば、ステークが回転しないのでロープの抜け防止にもなって安心です。
種類が豊富
ソリッドステークは20cm、30cm、40cm、50cmの4種類のラインナップがあります。20cm、30cmなら大抵のキャンプ場で使えるので、この長さで問題ありません。また、タープは風を受けやすいので、テントよりも強力に留める必要があります。ですがその場合でも、30cmペグを使用すれば大丈夫でしょう。なお40cm、50cmは柔らかいフィールド、砂浜や強風のときに使用します。雨天で地面がぬかるんでいる場合にも有効です。
ソリッドステークデメリット
続いては、ソリッドステークのデメリット面について解説します。
重くて扱いにくい
ソリッドステークの特徴としては、貫通力と固定力の高さです。しかしその反面、重くて扱いにくいというデメリットがあります。
< ソリッドステークの重さ >
・20cm(75g)
・30cm (180g)
・40cm (330g)
・50cm (540g)
他社のアルミペグは20cmで重さは約17gです。他社と比べると4倍以上の重量に匹敵します。バックパックキャンプや、軽量装備を意識するキャンパーにはおすすめできません。一方、車の乗り入れが可能なオートサイトであれば、持ち運ぶこともないので問題なく使えるでしょう。
カラーが黒のみ
電着塗装(サビにくい塗装)によりカラーリングできません。なのでカラー展開は黒のみとなります。また色が黒いため、キャンプ場で紛失するリスクが高いと言えるでしょう。対策としては、色の付いたパラコードを付けると紛失リスクを下げることができます。
キャンプにおすすめできるギアのまとめ(前編)
キャンプのテント設営に欠かせないおすすめのギアは、「スノーピークのソリッドステーク」です。ソリッドステークのメリットとしては、
- 鍛造で作られているので丈夫
- 打面が平らで打ち込みやすい
- 簡単引き抜き穴が作られている
- ガイドロープの抜け防止構造
- 20cmペグ〜50cmペグまで種類が豊富
上記の5点が挙げられます。
あらゆるキャンプサイトや天候に対応できるので、初心者でも扱いやすい安心のギアです。後半では、ソリッドステークに欠かせない「スノーピークのペグハンマー」について詳しくご紹介します。ソリッドステークに負けないくらい、魅力的な要素が盛りだくさんです!安心のできるギアを持ち歩いていると、キャンプの準備段階から楽しく過ごすことができます。ぜひ、次回も楽しみにしていてください。
【 この記事を書いている人 】
&Green公式ライター
サラリーマンをする傍ら、思いつきで始めたキャンプにのめり込む。
様々なキャンプ場に足を運び、その情報や光景を友人とYoutubeで発信。