はじめに
私は東京に住むデザイナー兼イラストレーターです。
このコラムでは、山やトレイルに行けない時間に、私が描いた1枚の絵(1シーン)とともに、その絵にまつわる物語を少しだけお話しさせていただこうと思っています。
山やトレイルのことを、私の視点、私のペースで。
「山やトレイルに行けない時間」
いつからか、時間があれば山やトレイルのことを考えるようになりました。晴れた休日は山へ。雨降りや仕事が忙しい時には、ギアの手入れや山について調べごと。
東京に住んでいると、山へ行くのも時間とお金が掛かります。頻繁に行けるわけではありません。
毎日パソコンに向かう日々の中、山やトレイルのことを考えては 、なかなか行けない寂しさから、「ふぅ〜。」と、ため息が出ます。
そんな暮らしの中で、半年前から日課になったことがあります。
それは、絵(イラスト)を描くこと。
絵であれば、自分の山やトレイルへの熱い想いを形にでき、言葉を添えることでより強いメッセージとなります。やがてSNSなどに投稿するようになると、新たなコミュニケーションが生まれるようになっていきました。
これは、SNSを通して、山に行く喜びや山の絶景を見る喜びだけではない、人と人とのコミュニケーションが生まれる素晴らしい出来事だと感じています。
コロナ禍となり、リアルなコミュニケーションがしづらくなっている世の中ですが、まだまだ、人との繋がりを諦めず、 このコラムが何かのきっかけになれることを願っています。
東京都在住。北アルプスでひと夏過ごしたり、バックパックでの旅、山、キャンプ、野外フェス、自然が大好きなデザイナー兼イラストレーター。アメリカをロードトリップした時のスケールの大きさに感銘を受け、やがてロングトレイルに出会い、PCT、JMTへの憧れを持ちつつ、日々絵を描いています。