憧れのテント泊登山
梅雨も終わり、暑い毎日が続いています。
本確定的に夏到来です!そこで今回は、夏山シーズンに初めてのテント泊へ挑戦を考えている方に向けて、テント泊登山の必須装備であるシュラフの選び方について、オススメ商品の紹介を交えながら説明させていただきます。
膨大な種類のシュラフからどれを選べば良いのか、お悩みの方も多いのではないでしょうか。
今回の記事を参考にして、自分にピッタリのシュラフを見つけていただき、ぜひ初めてのテント泊登山にチャレンジしていただければと思います。
ダウンor化学繊維?
シュラフ選びで迷うのが、その素材ではないでしょうか。ダウンと化学繊維がどう違うのか、よく分からないという方も多いかと思います。
そこで、それぞれの性質を下記の表で簡単に比較してみました。
重さ | 大きさ | メンテナンス性 | 濡れた場合 | 値段 | |
ダウン | ◎ | ◎ | △ | △ | △ |
化学繊維 | △ | △ | ◎ | ◎ | ◎ |
ん?ダウンって化学繊維より高機能では?
そう思いますよね。ですが、実はそうとは言い切れないのです。
ダウンの方が高価格だから高性能という訳ではなく、それぞれメリットとデメリットがあるというのが正直なところです。
それでは、夏山で使用することを前提として、各項目を順番に確認していきましょう。
重さ
いうまでもなくダウンの圧勝です。
最近では、登山装備の軽量化が頻繁に謳われており、重さは注目のポイントです。化繊シュラフの重さは、ダウンシュラフの2倍近くになります。
例えば、某メーカーの同じランクのシュラフでは、ダウンシュラフ600gに対してc化繊シュラフが1000gとなっています。
しかし、テント泊登山の装備における400gは大きなものではないと思います。
仮に18kgの総重量が20kgになったとしても、体感的にはほぼ変化はありません。
大きさ
こちらについてもダウンの圧勝です。
化繊さん、何も言えません。
メンテナンス性
こちらは化繊の圧勝です。
ダウンは何かと手入れが大変ですが、化繊の場合は洗濯機にかけるだけで大丈夫です。
濡れた時
夏山では、気象状況によってはテント内に池が出来るほどの嵐に遭遇することがあるので、濡れることもしばしば。
「テント浸水」という洗礼は、長く登山をしている方であれば誰もが通るみちです。
ダウンは濡れてしまうと保温性が下がりますが、化繊の場合は下がりにくい特徴があります。
最悪な状況下では、化繊の方が優れるということもあり得るのです。
値段
化繊の圧勝です。圧倒的に安いです。
ここまでご覧いただいて分かるように、それぞれのシュラフには特徴があり、どちらが絶対的にオススメということではありません。
多くの記事では、ダウンのメリットばかりを強調し、化繊についてはデメリットしか掲載されていません。
そのため、今回はあえて両素材の特徴を説明し、化繊にも優れた点があるということを強調させていただきました。この点を把握した上で、シュラフ選びを楽しんでみて下さい。
オススメシュラフ5選
① モンベル(mont-bell) 寝袋 バロウバッグ #3 バルサム 右ジップ [最低使用温度1度] 1121273 BASM R/ZIP
王道中の王道メーカー、モンベルの化繊シュラフです。コンフォートは6℃と、夏のアルプスに十分な性能を持っており、浸水時に備えて表面には撥水加工も施されています。
また、重量は1kgとなっており、化繊シュラフの中でも軽い部類に分類されます。
モンベル(mont-bell) 寝袋 バロウバッグ #3 バルサム 右ジップ [最低使用温度1度] 1121273 BASM R/ZIP
② ISUKA イスカ アルファライト 500X
ISUKAの3シーズン化繊モデルです。
撥水加工を行っていない分、モンベルと比べて価格が抑えられています。
万が一浸水してしまった場合でも、化繊ですのでダウンほど保温性の低下を心配する必要はありません。こちらも重量は1kgとなっており、性能も夏のアルプス縦走には申し分ないでしょう。
ISUKA イスカ アルファライト 500X
③ Defence 1 Top Carinthia
キャンプ関係、特に雪中キャンプで何かとよく紹介されることが多いメーカー「カリンシア」です。
軍用としても知られていますが、実はヒマラヤの公募登山隊でも使用されているメーカーでもあります。
日本国内の登山で使用している人はまだ少ないですが、十分活躍できる性能を兼ね備えています。重さは1.2kgの化繊シュラフです。
Defence 1 Top Carinthia シュラフ マミー型 寝袋 キャンプ アウトドア 登山 車内泊 丸洗い
④ モンベル(mont-bell)寝袋 ダウンハガー650
モンベルのダウンシュラフです。
撥水加工もされているため、多少の濡れであれば心配不要です。
コンフォート11℃、リミット3℃なので晩夏の気温が下がり始めたアルプスでも使えるでしょう。重量は575gと、ダウンならではの軽量シュラフになっています。
モンベル(mont-bell)寝袋 ダウンハガー650#5 ブルーリッジ(BLRI) R/ZIP #1121383
⑤ NANGA(ナンガ) 寝袋 アウトレット訳ありダウンシュラフ300
シュラフの超人気メーカー、ナンガのワケアリシリーズです。
化繊並の価格で購入することができる3シーズンダウンシュラフで、予算を極力下げつつ快適な登山を楽しみたい初心者にはオススメの逸品といえるでしょう。
ダウン特有の臭いが強いことが、ワケアリとされている理由です。
NANGA(ナンガ) 寝袋 アウトレット訳ありダウンシュラフ300ロング 下限温度-4度 オリーブ 右ジッパー
最後に
山登りも、道具の選び方も考え方は人それぞれです!
様々な情報を集め、周囲へ相談しながら、自分に一番合った道具を選んであげてください!
それでは、良い山ライフをお楽しみください!
【 この記事を書いた人 】
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