スキンダイビングに必要な装備と泳ぎ方とは?

アウトドア

前回の記事、<海の中を旅しよう!!スキューバダイビングとスキンダイビングの魅力>では、スキューバダイビングとスキンダイビングの魅力につてお伝えさせていただきました。

スキンダイビングとは、「一息の世界」と表現する人もいるように自身の呼吸だけで海中を楽しみます。

自身の体と呼吸で自由に海中を泳ぐ感覚は、海との一体感を感じます。魚や海の生き物たちとの出会いや非日常的な海中の景色を目にすると、もっと長く深く潜りたいと思うものです。

この記事では、スキンダイビングの泳ぎについて、安全に、そして安心してスキンダイビングを楽しんで頂くための細かな注意点なども書いています。

前回の記事よりもさらに詳しい内容になっております。最後までお付き合い頂くことでもっと海を楽しんでいただけます。ぜひ参考にしてください。

装備について

基本装備

スキンダイビングで、基本的に装備するものは以下3つのアイテムです。

1.マスク
2.スノーケル
3.フィン

安全性の確保のために浮力のあるウエットスーツ潜水に必要なウエイト(重り)も装備しますが、暖かい季節になると水着やラッシュガードで潜ることもあります。

ウエイト装備について

適正なウエイトを装着すると2つのメリットを体感することができます。

1.潜りやすさ
2.泳ぎやすさ

1.潜りやすさ

体の保温や怪我防止のためにもウエットスーツを着用しますが、体が浮くような素材でできているためウエイトなしだと快適に潜ることができません。

水面で沈んでしまうほどのウエイトを装着した場合は当然呼吸ができません。トラブルにもつながるのでこちらは注意が必要です。自分に合ったウエイトの重さや、正しい使い方を知ることも大切です。

2.泳ぎやすさ

最近では、シュノーケルの延長で気軽にできそうと思う方も多く自己流の方をよく見かけます。ですが、スキンダイビングは自身の呼吸で泳ぐため装備や泳ぎ方一つで海の中に滞在できる時間や安全性も大きく違ってきます。安全面を考えても適正なウエイトの装備をすることでより快適に安全に潜水することができます。

泳ぎについて

上手く泳ぎたい、きれいなフォームで泳ぎたいなどの目標がある方には講習をおすすめします。初心者の方なら尚更です。

知識や技術を習得できるのはもちろんのこと、教えてくれる人を通して様々な海の知識、装備や安全性などについて詳しく知ることができます。資格を取得している経験豊富な方に教わりますのでとても勉強になります。

ある程度、泳げるようになってくると自分たちでビーチに泳ぎに行くことがあります。当然ですが講師の方はいません。そうなると安全面を含め様々な面で注意が必要です。

スキンダイビングは、安全に泳ぐことができてくれば美しい海の世界をより安心して楽しむことができます。

海の生き物たちとの出会いや非日常的な海との一体感を安全に楽しむためには実際にどんなことに注意しなければならないのかを次にまとめました。参考にしてみて下さい。

6つの注意点

その1:講習を受けよう

上記でもお伝えしましたが、まずは講習を受けてみましょう。

水中への潜る方法や正しいフィンキック、泳ぐフォーム、潜水する呼吸法浮上した後の呼吸法などスキンダイビングは細かな注意点をしっておく必要があります。

自分の呼吸で海中を泳ぐわけですから、いかに酸素を無駄に消費しないかも大切になります。

スキンダイビングの講習はこういった点を一度に学ぶことができます。知識を知って練習を重ねると水中でより長く泳ぎを楽しむことも可能です。自分の泳げる範囲も把握できるようになってくるので安全面の管理もできていきます。

講習はダイビングショップや専用施設で受けることができます。講習後さらに詳しく学びたい方にはフリーダイビングの講習がおすすめです。基礎的知識をより深く学ぶことができます。

その2:単独潜水は行わないこと

スキンダイビングは単独で行くことをおすすめしておりません。

ほとんどの施設や団体でも禁止されています。必ず2人以上で行くようにしましょう。一緒に潜水する人の技量がどのくらいなのかも知っておくとお互いにより安心して潜水できます。

その3:水位の高さをチェックしよう

潮の満ち引きで水位が変わります。水位の高さを確認してから海に入りましょう。

大潮時は、満潮から干潮にかけての潮の満ち引きの変動が激く流れに気をつけなければなりません。干潮時の水位が低すぎる時に海に入ってしまうことで繊細なサンゴをフィンで蹴って折ってしまう恐れがあります。サンゴは成長するのにとても時間がかかります。なるべく水位90センチ以下の時は海に入らないように心がけましょう。

今は無料のアプリで潮見表を簡単に確認できます。心配な方はアプリを利用して水位の高さを確認しておくのも良いでしょう。

その4:防水時計をしよう

時間のわかる防水時計をして海に入りましょう。時計をすることでどのくらいの時間を泳いでいるか知ることができます。

先程もお伝えしましたが潮の満ち引きで水位は変わってきます。潮が引きすぎて帰れなくなってしまう恐れがない様に常に水位を把握しておきましょう。

潜水をスタートした時間からどのくらいで水位が変わるのかをチェックしておくのにとても役立ちます。

その5:フロートやブイを持っていこう

フロートやブイはダイビングの際に使われる居場所を伝えるアイテムです。

スキンダイビングはシュノーケルのように水面で泳ぐのではなく、海中で泳ぐので水面下がわかりにくい状態です。ダイビングボートやシュノーケルボートが動いているポイントはスクリューに巻き込まれる可能性もあります。

こういったアイテムで自分たちの居場所を示しておくことで「私たちはここにいます」という合図を送ることができます。

水面上にこういった目印があることでお互いどこにいるかがわかりやすい状況を作ることができるのでのでとても安心です。

その6:技術的なポイント

スキンダイビングはスノーケルというアイテムを使い水面に顔をつけて息を吸いこみます。(※スノーケルとは、シュノーケリングでよく目にする口から加えて水面に潜るダイビングアイテムのこと。)

次にスノーケルを口からはずします。今度はずしたままの状態で全身を使い海中に潜ります。

この時、スノーケルを口にくわえた状態で海中に潜ってしまうとスノーケルの中に水が入ってしまいます。その水を誤って飲みこんでしまわないためにもスノーケルは必ず口からはずして潜りましょう。

泳げるから平気だと思っている人は特に注意が必要です。水中はさまざまな条件が重なると浅瀬でも溺れる可能性があります。常に危険と隣り合わせとゆうことを頭の隅において置きましょう。

もし、スノーケルに不意に水が入ってしまった!マスクに水が入ってしまった!どうしたらいいの?フィンが外れてしまった・・・。などの状況は誰にでも起こりうることです。

同時にすべて起きるかもしれませんし1つだけかもしれません。もしくは全く起こらないかもしれません。どんな状況だとしても対応法を知って置くだけ安全面においてに大きな違いがででくることを覚えておきましょう。

最後に

これは全ての自然に言えることですが、自然の中で遊ぶという行為は楽しいと実感できることに満ちあふれています。感動することにふれる機会も多いです。ですが、私たちが住んでいる世界とは全く異なる世界です。それだけ危険が多いということです。

そして、たくさんの生き物たちが暮らしていることも事実です。そこに私たちがお邪魔させて頂いているという意識を持つことも大切だと考えます。

自然とは、決して私たちにコントロールできる世界ではないと実感するからこそ楽しむための知識やルールをある程度知っておくことでもっと自然を楽しむことができます。

今回はスキンダイビングについて楽しむだけではない注意点も多くお伝えしてきましが、海はとても感動できる素晴らしい場所です。

ぜひみなさまも、海との一体感や浮遊感を一度体感してみてくださいね。

【 この記事を書いている人 】

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