ガーデニング初心者に必見!育てやすいハーブ・4選

暮らし

ガーデニングをするなら、料理などに使えるハーブはおすすめのジャンルです。

育てている植物が花を咲かせてくれるだけで嬉しいものですが、ハーブは花だけでなく香りも楽しむことができ、葉はさまざまな用途に活用もできるのです。

今回は、ハーブの中でも、ガーデニング初心者の方にも育てやすい4種類とその使い方をご紹介します。

ローズマリー

【生育適温】20〜25℃
【耐暑性】
【耐寒性】
【乾燥への強さ
【日当たり】夏の直射日光にも耐える

ローズマリーの風味が好きでご自宅の日当たりに恵まれているなら、ご自分で育ててみるのがおすすめです。ローズマリーが家にあればいつでも料理に使うことができます。

年々暑さを増す日本の夏の直射日光にも耐えてくれるローズマリー。

植物は乾燥には弱いものですがローズマリーは例外で、少しぐらい水やりを忘れてもピンピンしているほど。むしろ水をやりすぎてしまうと根腐れをしてしまうことがあります。過湿が苦手なので、受け皿に残った水も捨てるようにしましょう。

丈夫なことで知られるローズマリーでも元気がなくなることはあります。変化があったら「乾かしぎみ」「日に当てる」ことを心がけてみてください。日に当てているのに元気がない場合は、稀に暑すぎることもあるようです。

地面に直に置かずに台の上に移したり、ローズマリーにとってちょうどよい環境を探してみてくださいね。

ローズマリーの活用法

用途は、料理、入浴剤、消臭剤などさまざま。

料理での使い方は、鶏肉やじゃがいもをソテーするときに加える使い方が有名です。市販の乾燥ローズマリーよりも自宅で育てた生のローズマリーはより香りが強くなります。 

ローズマリーのお風呂は、爽快感とリラックス効果が得られるといわれています。

入浴剤として使うときには、生のローズマリーの枝をそのままお風呂に入れるか、お鍋で煮出した抽出液をお風呂に加えます。抽出液を入れる場合は浴槽に色がついてしまうことがあるので、入浴後は水を抜きましょう。

消臭剤の作り方は、カットした枝をいくつか紐でまとめて吊るすだけです。キッチンなどにおいの気になる場所に吊るしておくと消臭効果があるのだそうです。

市販の消臭剤のように人工的な香りがしないので、香りに敏感な方にも安心です。 

ミント

【生育適温】15〜25℃
【耐暑性】
【耐寒性】
【乾燥への強さ】
【日当たり】夏の直射日光で葉焼けを起こす/半日陰でも育ちやすい/日当たりが良くない場所でも育てやすい

ミントは旺盛な繁殖力で知られたハーブです。

庭に植える場合には、ミントの周囲の土に板を埋めて囲う方法やプランターごと土に埋めて育てる方法があるほど。そうでもしないとミントは地下茎をどんどん伸ばし、領域を広げていきます。

また地上部の枝葉にもほふくする性質があり、ランナーと呼ばれるつるを横に伸ばしていきます。

ランナーは地面に着くとそこから根を出し根づいていきます。ミントが他の草花のじゃまになるときには、葉はこまめに収穫して地面に着かないように注意しておきましょう。

どんどん広がるということは、枯れる心配はほとんどなく、非常に育てやすいということです。夏の強い日差しを避け、極端に水をあげすぎたり、逆にまったくあげないということがなければ、何年も楽しめるでしょう。

鉢植えの場合、植え付けから1年後には一回り大きい鉢に植え替える必要があります。

ミントの活用法

アイスクリームなど甘いデザートに添えることが多いミント。

単なる彩りではなく、口の中をさっぱりとさせる効果があります。炭酸水や炭酸を使ったお酒にもミントは相性抜群です。コップの中でマドラーなどで葉をつぶすようにすると香りが出ます。

もっとたくさん葉を使いたいときにはミンティーを淹(い)れましょう。淹れ方は緑茶や紅茶と同様で、ポットにミントの葉を入れてお湯を注いで蒸らせばできあがりです。ミントの葉はたくさん入れてもなくなるようなことはありませんので多めに入れても大丈夫です。

ミントはミントティーだけで使いきれないぐらいたくさんの葉を茂らせてくれます。ローズマリーと同じようにお風呂に入れるのもおすすめです。陰干しした葉を洗濯ネットにたっぷり詰めてお風呂に入れたらミント風呂のできあがりです。

お鍋で煮出した抽出液をお風呂に入れる方法もあります。ミント風呂は全身にひんやりとした清涼感が得られますので、暑い夏にぴったりのお風呂です。

抽出液を入れたお湯は浴槽に色がつく可能性があるので早めに抜くようにしてください。

バジル

【生育適温】15〜25℃
【耐暑性】
【耐寒性】
【乾燥への強さ】
【日当たり】夏の直射日光で葉焼けすることもある/日当たりが良い場所を好む

バジルは初心者でも育てやすいハーブで、日の当たる場所に置き、水やりをしていれば枯れることはまずないでしょう。

枯れることはなくても、より生き生きとしたバジルにしたいのなら、一番気をつけたいポイントは「日当たり」です。バジルは日ざしを浴びることで、葉が繁り茎もしっかりします。夏の直射日光は避け、できるだけ日当たりの良い場所に置きましょう。

乾燥も苦手なので土が白っぽく乾燥することのないよう、こまめに水をやりましょう。

バジルには比較的虫がつきやすいという注意点があります。風通しのよい所に置き、水やりの時には葉にも水をかけるようにすると予防になります。虫が出始めたら、すぐに葉や茎ごと除去すると広がるのを抑えることができるでしょう。

バジルの活用法

バジルはお料理にも大活躍!トマトと相性が良いことで知られています。トマトソースを作るときに刻んで少し入れるとトマトの青臭さを抑えて深みのある味わいにしてくれます。スライスしたトマト、モッツァレラチーズにバジルを添えたサラダ、カプレーゼも手軽で美味しい使い方です。

大量に使いたいときには、フードプロセッサーかミキサーでソースにするのがいいでしょう。ペースト状なるまで細かくしたバジルにオリーブオイルと塩を加えると“ジェノベーゼソース”になります。

〈 ジェノベーゼソース基本の分量 〉

バジルの葉50g(中ぐらいのボウル山盛り一杯)
オリーブオイル100cc
塩 小さじ½
お好みニンニク、松の実、パルメザンチーズ

※ニンニク、松の実、パルメザンチーズなどを好みで加えます。

イタリアンパセリ

【生育適温】15〜20℃
【耐署性】
【耐寒性】
【乾燥への強さ】
【日当たり】日が強すぎると葉が硬くなり枯れることもある/夏の直射日光を避ける

イタリアンパセリも他のハーブと同じように育てやすいのですが、やや暑さが苦手な傾向があります。ご自宅の日当たりがあまりよくない場合には、かえって好都合かもしれません。

イタリアンパセリは強い日ざしに当てると葉が硬くなるので、鉢植えを移動させながら育てるのがおすすめです。

イタリアンパセリではない“パセリ”の苗も出回っていますが、さらに葉が硬くなりやすく、硬くなった葉には苦味が出ることがあります。食用にすることを考えるとイタリアンパセリの方が葉が柔らかいのでおすすめです。

イタリアンパセリの活用法

イタリアンパセリの葉は柔らかく、手でちぎるだけで使えるので便利です。パセリよりもクセもなく食べやすい味なので、パセリ好きはもちろんパセリが苦手な方でも、イタリアンパセリなら美味しく感じるかもしれません。

パセリをトッピングするような料理のときに自宅で採れたイタリアンパセリを使うと、パセリを買う手間、刻む手間の両方が省けます。ミートソースパスタ、洋風のスープ、グラタンなどに加えてみてください。

パセリよりもクセがなく刻むのも楽なことを生かして、自家製のドレッシングやソースに混ぜてみるのもおすすめです。また、朝食のチーズトーストやインスタントのスープなどに加えても彩りが鮮やかになり、栄養も補うことができます。

おわりに

《ミント・バジル・イタリアンパセリの寄せ植え》

自宅で育てやすいハーブを4種類紹介しました。

それぞれ少しずつ性質が異なるので、一つずつ増やして、育て方のコツをつかんでいくとよいでしょう。慣れてきたら、ハーブ同士の組み合わせや他の花と合わせて寄せ植えにしても華やかになります。

ハーブは育て方を調べ、変化に対応しながらお世話をすると、必ず応えてくれるものです。楽しくやりがいのあるハーブガーデニング、ぜひ挑戦してみてくださいね。

基礎から学ぶにはこちらの著書もおすすめ!育て方だけではなく、手作りハーブアイテムの作り方や、ハーブティーの楽しみ方なども豊富に解説してくれています。

【 この記事を書いている人 】

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