限定店舗だけで取り扱われるあのザック
登山初心者から卒業し、ある程度経験を重ねてくると、ご自身のレベルアップに伴って必要になるザックの容量も大きくなってきます。このタイミングで、大容量のザックを購入される方も多いと思います。ザックには、定番のカリマーから超大容量のマカルー100まで、本当にさまざまなタイプが存在します。
皆さんも、登山用品店や通販サイトで多過ぎるザックの種類に頭を悩ませたことがあるのではないでしょうか。どのザックもそれぞれメリットデメリットがあり、調べれば調べるほどどのザックもしっくりこず、ひたすら悩み続けるサイクルに陥ってしまうこともあると思います。
今回はそのような事態に陥ってしまわないように、あるザックを紹介させていただきます。
そのザックがこちらです!!
ザック選びを続けている中で、このザックを見かけたことはありませんか?きっと多くの方が、このザックを見かけたことがあると思います。今回紹介させていただくのは、このセロトーレのビッグホーンです!
このザック、どこのお店にも置いてあるわけではなく、限定店舗での取り扱いとなります。品揃えが良いお店でなければ、見つけることは難しいかもしれません。
私はこのザックを愛用し始めて5年になりますが、このザックが持つ優れた性能の割に、使用者が非常に少ないように感じています。
この記事をキッカケに、皆さまのザック選びの選択肢にぜひ入れて頂けると幸いです。それでは、セロトーレのビッグホーンの特徴について説明させていただきます。
セロトーレのビッグホーンの特徴
その1 抜群のコストパフォーマンス
セロトーレのビッグホーンは、部活など伝統の長い山岳系団体の出身者に多く使用されています。その一番の特徴は、ザック界随一の抜群のコスパの良さです。
90リットルで、店頭価格3万2千円前後という衝撃の価格設定になっています。もちろん、使用感などにも問題はなく、快適に使用することができます。
その2 シンプルな構造
セロトーレのビッグホーンの構造は、脳筋ザックと言っていいほどシンプルなものになっています。メイン部分は2気室、腰ベルト両サイド付け根にポケットが一つずつ、ふた部分に2気室と極めてスタンダードな作りです。
メインの2気室については、まとめて1気室として使用することもできます。90Lリットルのザックですが、本体を絞って縮小モードにすれば、50リットルクラスのザックと変わらない大きさになります。
とても使い勝手のいいザックなので、アタックザックとして使用することも可能です。
その3 とにかく頑丈!
セロトーレのビッグホーンは、非常に高い耐久性を兼ね備えたザックです。グレゴリーなどであれば、確かに抜群の背負い心地はありますが、表面が繊細で傷に弱い印象があり、使用時に少し心配になります。
このザックであれば、そのような心配は全くなく、少々荒い使い方をしても耐えうる耐久性を持っています。
その4 高い拡張性
セロトーレのビッグホーンは、拡張性も大きな特徴のひとつです。90リットルのザックですが、限界まで頑張れば100リットルのものと同程度の収納力があります。
ふた部分がかなり上まで伸びることにより、本体を縦方向に目いっぱい使用することができます。それに加えフタ上部には外付けに使えるベルトがあり、入りきらなかった物資をくくりつけることも可能です。
その6 背負い心地
背負い心地は、普通に良いです。これまで、背負い心地重視のザックを使用していた方には、少し硬く感じる可能性もありますが、使用に当たっては問題ないです。
装備重量としても気になる差ではないと思います。腰ベルトは、他のザックと比較して堅牢で分厚い作りになっています。
慣れるまでベルトが痛みの原因になることもあり得ますが、慣れてしまえば問題ありません。実は、この堅牢な腰ベルトのおかげで40kg近い状態でも難なく運べぶことができます。
私は、北アルプス裏銀座縦走の後、そのまま山小屋の下げ歩荷を一緒に行っても大丈夫でした。
今では頼れる相棒です!
私は、実際にこのザックを使用して1週間程度の夏アルプス縦走や冬山、山小屋の下げ歩荷手伝い、さらには海外の高所登山まで行っています。購入しやすい価格であるからといって、壊れやすかったり、危険であったりということは全くなく、むしろ優秀なザックだと感じています。本当にハードな使い方を続けたときに一度だけ部品交換をしたことがありますが、取扱店では修理もスムーズに行ってくれました!
こんな方にオススメ
・荒い使い方をしてしまう傾向がある方
・ハードな山行が多い方
・装備量が多く、繊細なパッキングが苦手な方
シンプルで頑丈、拡張性も高いという特徴を持ったセロトーレのビッグホーンは、山行中の迅速なパッキングに大いに役立ちます!
最後に
いかがでしたでしょうか。今回は、セロトーレのビッグホーンを紹介しました!
皆さんもコスパ抜群で頑丈な、セロトーレのビッグホーンをぜひ使ってみてください。
【 この記事を書いた人 】
&Green 公式ライター/ webクリエイター
幼い頃から自然と親しむことで山の世界に没頭し、大学時代は林学を学ぶ傍らワンゲルに所属。海外トレイル、クライミング、ヒマラヤの高所登山から山釣りまであらゆる手段で山遊びに興じながら株式会社アンドに勤務する。&Green運営・管理を担当。最近は「10秒山辞典」なるものを作成しているとか。