トレイルで準備したもの
ここに、私がトレイルで準備したものを書き残しておこう。
< 航空券 >
まずは航空券を購入しないと始まらない。
とりあえず航空券さえ購入してしまえば後はどうにかなる。
貧乏性のバックパッカーなので、日々航空券の値段と通帳とにらめっこ。6月上旬に航空券を購入。
値段は98,000円程度。
▶ 8/20 成田発 香港トランジット サンフランシスコ着 9/19 ロサンゼルス発 香港トランジット 成田着
< 浄水器 >
トレイルは完全にサバイバル生活なので、もちろん水道などというものは存在しない。
そのため、水は川や湖から汲んだものをろ過して飲む。アメリカの天然の水は、そのままでは飲むことができない。浄水器は必須のアイテムだった。
< ベアキャニスター >
John Muir Trailは、ブラックベアの生息地である。
おとなしい性格のクマであるが、食料を狙うことがある。一度人間の食料の味を覚えてしまったクマは殺さなくてはならないらしい。
ベアキャニスターとは、簡単に言えば食料入れであり、クマの手では絶対に開けることができないような仕組みになっている。
ここに私はすべての食料を入れて運んだ。自分の食料を守るためでもあるが、同時にクマを守るためでもある。ちなみにベアキャニスターは、John Muir Trailを歩く人は必ず持っていなくてはならない。歩くとき、最初に許可書を発行されるのだが、この時に持っているか聞かれる。
レンタルもできたはずだが、私は自分で買い、日本で食料を詰めていった。
ちなみに、眠るときにはテントから離れたところに置かなくてはならない。
< ザック カリマー75-95 >
いつもの山の相棒。
< ザックカバー >
ないと雨の時につらい。盗難防止。
ほかの旅の時も、飛行機に預けるとき、陸路での移動時にはかぶせていることが多い。
< テント PUROMONTE VL16 >
いつもの山とキャンプの相棒。
軽量化している人はポールの少ないテントやツェルトを使っていた。持っていく前に防水をした。
< エアマット PUROMONTE >
快適に眠れる。
特に、標高が高くなって冷えてきたときに温かくて助かった。
< グランドシート >
レジャーシートを自分で加工して持って行った。
< シュラフ >
夏用のシュラフで十分足りる。
ダウンのシュラフだと体積も重量も減るので化学繊維よりもダウンの方がよい。
< ガスヘッド >
プリムスの小型のガスヘッドを持って行った。
焚火ができないところもあるため、ガスは必要である。
< ガス缶 >
アメリカに入国してからサンフランシスコのREIで購入。
一番大きいサイズを二缶買ったが、最終的に使ったのは一缶のみだった。
< コッヘル、箸、スプーン >
コッヘルは火にかけても大丈夫なものを。
箸を使っているとよくそんなもので食べられるね、と他のハイカーからよく言われる。
< ライター、マッチ >
ライターは色々と役に立つ。本当に便利だ。
このライターはサンフランシスコで購入。
マッチは焚火をする時に使う。持ち手が長いものだと使いやすい。
< 細引き >
細引きとは、細いロープのこと。
ほとんどテントの中で洗濯物をかけておくのに使った。
< 麻ひも >
何かと使える。
私は中盤、時計のベルトが壊れた時に使ったりした。
< ナイフ >
肥後守の小さいもののみ持って行った。
焚火に使える木はそこら中に落ちているため、そこまで大きいナイフはいらないと思う。
< ランニングシューズ >
私はJohn Muir Trailをランニングシューズで歩いた。
理由はいたって単純で、いつも履いている登山靴では重すぎるし、かといって新しい靴を買うほどのお金がない。
では家にある歩ける靴とは?ランニングシューズで行こう。というような感じである。
実際、川を渡るときに脱がなくて済むし(乾燥しているので歩いていればすぐに乾く)、足が軽いので歩きやすい。難点は、高山で雨が降った時に冷たい雨で足が濡れるといったくらいだと思う。
< 靴下 >
分厚い靴下を持って行かないとかなりの確率でボロボロに破ける。
私は薄い靴下を持っていったので失敗した。
< 帽子 >
麦わら帽子を持って行ったのだが、これは素晴らしかった。
水に浸して冷たい状態でかぶったり、使わないといは小さくしまったりできる。
そんなにいいやつでなくていい。私はいつも百円ショップで買った麦わら帽子を愛用している。
<ヘッドライト>
夜は周りに全く明かりがなく、真っ暗になるので必ず必要。
テントに下げればテント内の照明にもなる。
<トイレットペーパー>
これは必須である。何にでも使える。
お皿も洗ってはいけないので拭く。
芯がないタイプのものが一つあればかなり使える。
真ん中から引っ張って使うようにして、周りをガムテープで巻いてしまえば防水加工になってなおよい。
< ビニール袋 >
山の中で出たごみを下界に持って帰るのに使う。
< ペットボトル >
浄水器に取り付けられるようなペットボトルが一番使える。私は1.5ℓ、1ℓ、0.5ℓの3本を常備していた。
最後には本当にボロボロになった。
< 携帯 >
アメリカのSIMカードを入れていた。
トレイルの中で使えたのはたったの数回だったが、携帯にオフラインでも使えるアプリを入れておけば現在位置がわかる。
< バッテリー、コード >
ソーラーパネルのついているバッテリーを2つと、普通のバッテリー1つを持っていった。
ソーラーパネルがついていると、歩いているときにためることができるので日本の山でも使っている。
< John Muir Trailの地図 >
これは早くどんなトレイルか眺めたかったので、日本であらかじめ買った。
National Geographicの地図は防水で、いろいろと詳しく載っているので使いやすかった。
< レインウェア >
いつもの山の相棒を持って行った。Mountain Hard Wear。
< ウルトラライトダウン >
軽くてスペースを取らなくて温かい。
日中は着ることが少なかったが、日が落ちてから羽織った。
< フリース >
厚手のものではなかったが、あると便利。
< ソフトシェル >
歩いているときに着ることが多かった。
これを着て焚火の前に座っていたので穴が開いてしまった。
< 着替え >
着替えは軽量化のために1組しか持っていっていない。
洗ったらだいたいその日にすぐ乾くのであまり多く持っていく必要はない。
< 手袋 >
山用の手袋を持っていった。
Mt.Whitneyアタックの時や、歩き始めの寒い時につけていた。
< ニット帽 >
これはMt.Whitneyのアタックの時にしか使わなかったが、なかったら寒さに耐えられなかったと思う。
耳まで入る大きめのものがいい。
< バフ >
途中、蚊が大量に発生しているところがあった。
バフで顔を覆いながら歩いた。
< 手ぬぐい >
あれば何にでも使える。
私は途中で靴下が破れた時に破いて使った。
< 速乾のタオル >
タオルはすぐに乾く速乾のタオルが1枚あればよい。
< バンドエイド >
冗談抜きで50枚くらい必要だと思う。
足にマメができたり、腰のベルトが水膨れになったりした。
途中で足りなくなってレンジャーにもらった。防水のものだと川を渡っても剥がれにくかった。
< テーピング >
テーピングは本来の使い方としても、破れたところの補修としても使える。
テーピングが一本あれば、ガムテープとしても使えるので有能だと思う。
< 針と糸 >
旅の時、どこに行くときでも針と糸は必ず持っていく。今回は靴下が破れた時に補強するのに使った。
< 洗濯ばさみ >
3つ持っていった。小さい洗濯物を止めるのに役に立つ。
< 爪切り >
3cmくらいの小さなものを持っていると便利。
< 歯ブラシ >
水に流してはいけないので歯磨き粉は持って行かなかった。
< リップ、日焼け止め、クリーム >
この3つは必須のもの。
乾燥しているのと、直射日光がきびしいのでないときつい。
< 電池 >
主にヘッドライトにつかう。
< クロックス >
歩き終わってテントを張る場所についたらすぐに靴からクロックスに履き替えた。
< 眼鏡、コンタクト >
目が悪い人は必須。
< カメラ >
今回はNikon Coolpixp7700を持って行った。
< 時計 >
つけていたが、大自然の中では時間は無意味。
< 日記 >
この文章は当時の日記をもとに書いている。
< 食料 >
無補給、ということで、食料はベアキャニスターに入るだけ、日本で詰めていった。
アメリカで調達してもよかったのだが、パッキングは日本で済ませてアメリカに着いたらヨセミテに向かうだけにしたかった。約20日分を持って行った。最終的に食料は余った。
他、
・パスタ7束入り×2
・そうめん6束入り×1・マルタイ4束
・白がゆ(20食分を2つの袋に分けて入れた)
・お茶漬け(20回分をまとめた)
・グラノーラ800g(二つの袋に分けて入れた)
・固形のコンソメ7個入×6
・乾燥わかめ・みそ汁のもと
・スキムミルク・ナッツ(400g)
・ミルクココアスティック
・ようかん20本・塩、砂糖、胡椒
・塩分タブレット(40個くらい)
以上のものを用意した。

&Green公式ライター
大学時代に初めて一人で海外に旅に出たのを機に、息をするようにバックパッカースタイルの旅を繰り返す。大自然の中に身を置いているのが好きで、休日はいつも登山、ロングトレイル、釣りなどの地球遊び。おかげで肌は真っ黒焦げ。次なる旅を日々企み中。