お花で気分を変えよう!花の歴史と色彩心理:第5回【こころが落ち着くビオラの水色】

自然の雑学

毎年秋になると、街の花壇やお花屋さんの店頭で見かけるようになるビオラやパンジー。冬の間もずっと目を楽しませてくれて、寒い季節のガーデニングの強い味方です。花びらが薄くヒラヒラしていて可憐なイメージですが、寒さに強く、たくましさのある花です。

ビオラとパンジーのちがい

とてもよく似ているパンジービオラ。どこがちがうのかと言うと、「花の大きさ」です。明確な決まりはありませんが、花の直径が3〜4センチ以上のものがパンジーで、それより小さいものがビオラなのだそう。この分類は、花が流通するときの便宜上のもので、植物学上では、ビオラパンジーは“同じ花”なのだそうです。

ビオラの名前の由来は?


《人の顔のように見えるパンジー》

パンジーの花が考えている人の顔のように見えることから、考えるという意味の“パンセ”が名前の由来になったことは、よく知られています。では、ビオラという名前はどこから来ているのでしょうか?

同じ名前の楽器の“ビオラ”とは関係がなく、「Viola」はラテン語で紫色という意味があり、スミレに似た花の総称にもなっています。ヨーロッパには「ビオラ・トリコロル」「ビオラ・ルテア」といった野生の花があり、これらの花の名前が「ビオラ」の名前の由来だそうです。

ビオラ、パンジーの歴史

ビオラの歴史を探るには、パンジーのことを知るのが近道です。

パンジーの歴史は古く、イギリスで1600年代にすでに栽培されていました。パンジーのルーツは、前述したように「ビオラ・トリコロール」などの野生のスミレのような花です。パンジーが日本に入ってきたのは幕末の頃。この頃、イギリスで、今ではおなじみの黒い目のような模様(ブロッチ)のあるパンジーが発見されました。

ブロッチ模様は人気となり、さかんに品種改良がされるようになりました。当時はとにか花を大きくする品種改良が主流で、ビオラのような小さな花が生まれても、見向きもされなかったことでしょう。ビオラが人気になるのは、もう少し後のことです。

ビオラの誕生

1980年頃、ガーデニングがブームとなり、大きな花だけでなく、山野草のような小さな花も人気になりました。また、花壇で育てやすい丈夫な性質の花が求められるようになりました。パンジーの品種改良でも、原種とかけ合わせることにより、丈夫で花をたくさんつける品種が生まれました。これが「ビオラ」の始まりです。

小さな花のパンジーは、従来のパンジーと区別して、原種の名前から由来する「ビオラ」という名前で呼ばれ、今ではこの呼び方がすっかり定着しています。

空のような水色のビオラ

ビオラはここ数年で、さらに人気が高まり、品種の数が爆発的に増えています。ビオラを愛好し、育てる「ビオリアン」と呼ばれる人たちもいるほどです。

そんななか、ひときわ素敵な名前を持つビオラがあります。その名も「ヘブンリーブルー」。青空のブルーを連想させる名前ですね。「ヘブンリーブルー」の花の色は、優しい水色。秋晴れの色の濃い青空よりは、冬の空の方が近いかもしれません。

ビオラの花言葉と色彩心理

ビオラの花言葉

ビオラ全般の花言葉は「誠実」「信頼」です。決して好条件とはいえない冬の寒さの中、たくさんの花を咲かせくれるビオラを象徴するような花言葉です。ビオラには花の色ごとに花言葉があり、ブルー系のビオラの花言葉は「誠実な愛」「真摯な愛」とのこと。これも色のイメージ似つかわしい花言葉ですね。

水色の心理効果

水色は色が合わさった色です。《信頼》の青色と《純白》の白色、のような青みの強い水色やそこに《調和》の緑色を合わせた青緑の色などがあります。今回のビオラの水色は、一般的な水色を連想させる「空色」のような淡く明るい水色を連想させます。明るい水色は、《解放》《自然体》《自由》などを意味し、ありのままの自分、自由に生きることを求めている方にとても効果的な色です。

また、寒色系の色味は副交感神経を優位にさせリラックス効果を高めます。仕事や家庭などの様々な理由でイライラたり、怒りっぽくなったり、心が疲れてしまう方は、水色などの寒色系の色をライフスタイルに取り入れていただくことで、興奮や苛立ちを抑えて心を穏やかにする効果を高めてくれます。

水色を好む人

水色を好む人は自由人で創造性豊かな人です。自由人でも、水色を好きな方は自分を理解している方が多く論理的、計画的に物事を考え冷静な判断をします。開放感のある地に足のついたしっかりとした自由人です。また、さまざまな視点から発想や発見ができるため発想力がありますほどよい自信もあるので自分の考えや意思を上手に伝えることができ表現力にも長けています。

水色を好む人は好奇心も旺盛です。好奇心からくる行動力がある方が多いため、自分の納得いかないことや思い描いているものと違うことに苛立ち、短気になってしまう一面があります。

このことで周囲からは理解がされにくく、場合によっては悪い印象を与えてしまうことがあるかもしれません。これは物事に対して人より真剣になりやすく、いつも何か創造している発想力などからくるものです。社会的場面によっては大きな信頼を与え、リーダーとして活躍する方も多いでしょう。

記事監修(色の心理効果):milieu
参考著書:色と性格の心理学

おわりに

今回は黄色のお花【ビオラ】と、【水色の心理】について紹介しました。この機会に、お花と色彩心理から”自分らしく暮らす”ライフスタイルを見つけてみてはいかがでしょうか。次回は、第6回:お花で気分を変えよう!花の歴史と色彩心理【シクラメンの印象的なマゼンタです。日本人にとって冬を代表するようなお花【シクラメン】と【マゼンタ】を紹介していきます。

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