トレイルランニング、通称トレランをご存知ですか?
登山をしたことがある方なら一度は聞いたことがあると思います。トレランとは、トレイル(不整地)をランニング(走る)ことです。
「どうして不整地をわざわざ走らないといけないの?」
「そんなことしなくてもゆっくり登れば良いでしょう?」
なんて声が聞こえているようないないような・・確かにそう思います。
普通に登るのもキツイし、疲れた脚で下るのはとても大変です。そんなところをわざわざ走って駆け上がり、転げ落ちるように下るなんて。
ですが、日常では味わえない、爽快で最高な気分を感じさせてくれる魅力がトレランにはあります。
まだ信じられないあなたに、これから魅惑のトレランの世界をご紹介したいと思います。ぜひ、最後までお付き合いください。
トレイルランニングの魅力
疾走感
トレイルランニングの魅力とは何を差し置いてもこちらが一番です。
尾根を走っている時に感じる、爽やかな風、通り過ぎていく綺麗な景色。疾走感、終わった後の心地良い爽快感。登りは大変ですが、尾根まで出てしまえばもうこちらのものです。
景色を横目で見ながら風を浴び、集中して走っていると余計なことは考えず、ただただ進んでいく。”無”の世界というか、なんと言えばよいでしょう。まるで時が止まったような錯覚に陥ります。
そして下り時のスピード!これは、もう必死です・・。いったんスピードが出てしまえば、もう止まりません。
言うまでもありませんが、一番注意しなければいけないところで、一番疾走感が味わえるポイントでもあります。
アスレチック感覚
ロードランニングとは違い未舗装地がコースです。岩を登り、川を渡り、崖を下るようなコースもあります。基本的には土の上ですが、コースには石がゴロゴロと落ちていて、場合によっては倒木があったりします。枯葉に足を取られることもありますね。
子供の頃にいったアスレチックを思い出し、童心に帰って楽しむことができます。
身体への負担が少ない
上にも記載しましたが、土の上、枯葉の上を走っているのでアスファルトに比べて衝撃負担が少ないです。また、余計なことを考えずに自然の中を駆け回るので、心の回復も図れるような気がします。
決してマイナースポーツではない
耳なじみがない方には競技人口も少なく、知名度も低いマイナースポーツで過酷なイメージがあるかもしれません。ですが、マイナースポーツだったのは昔の話。
マラソン人口に比べたらまだまだ少ないですが、メジャーな山域からマイナーな山域、大都市から地方都市まで数多くの大会が行われています。
少し検索するだけで、サークル活動や講習会などもたくさん出てきますし、お試し参加などもできますので、気軽に参加することも可能です。近年ではロードランニングの練習としてトレランを行う方も増えています。
多少の準備は必要ですが、ロードランニングと同様に軽い気持ちで始めても大丈夫です。
文字で熱量を伝えるのはなかなか難しいですが、魅力は伝わりましたでしょうか。トレランは、挑戦してみたらやみつきに!なんて方も多いので、興味があれば調べてみてくださいね。
さて、魅力を伝えたところで、次は注意点です。
気軽に始められます、と伝えましたが最低限の心構えと準備は必要です。
トレイルランニングを始めるにあたって
トレランを始めるのは非常に簡単です。始めるだけなら明日からでもできます。
ただ、ロードランニングとは違い自然のフィールドを走るので、以下に最低限これだけは知っておいてことをまとめました。
野生動物や虫に注意
自然のフィールドがコースとなっているため、さまざまな生き物に遭遇することがあります。
熊やスズメバチ、ヒルなんかもいます。他にもたくさんの生き物が住んでいます。
登山にも言えますが、元々住んでいるのは彼らで、勝手にお邪魔しているのは我々です。
対処法は知っておく必要がありますが、”遭遇することもある”と思っておいてください。
遭難や滑落
レースによっては夜間、早朝に走る場合もあります。慣れてきて長い距離を走ろうとすれば、それだけ時間が必要となります。
とくに秋はランナーにとって良い季節ですが、日が短くなってきますので注意してください。
走りなれた道でも暗くて道を間違え遭難したり、天候によってコースが乱れている場合もあります。危険性を理解しているのといないのでは心構えが大分違ってきます。
装備について
服装や装備については別の記事で説明したいと思いますが、当たり前にあるものが自然のフィールドにはありません。コンビニや自動販売機はありませんし、自分の他に誰もいないかもしれません。
装備不十分で遭難、なんてことになったら命に関わることもあります。しっかりと考えた装備で行きましょう。※装備について詳しく知りたい方は〈トレイルランニングを始めよう!~装備~(近日公開)〉と合わせてご覧ください。
マナー
人気の山、登山者が多い場所で練習していると不快に思われることもあります。
ランニングですが時には歩くことも重要で、たとえば狭い登山道ですれ違う時、追い越す時、声をかけてスピードを落とし双方に危険がないようにしないといけません。
また、当たり前のことですがゴミを残さない、コース外を走り自然を壊さない。ランナーが気持ちよく走るためにはそういった意識も必要。になります。
最後に
以上基本的なことを説明いたしましたが、いかがでしょうか。
注意点では「面倒くさい」と思われることもあるかもしれませんが、トレランだけではなく登山でもロードランニングでも同じことだと思います。
難しいことではありませんので、心構えとして持っておいていただけると嬉しく思います。
これは本当に心から言いますが、トレランは非常に素晴らしく楽しいスポーツです。自然が好きで、走ることが好きなら、きっと気にっていただけます。
【 この記事を書いている人 】
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