お花で気分を変えよう!花の歴史と色彩心理:第3回【ポインセチアの深い赤】

暮らし

「お花で気分を変えよう!花の歴史と色彩心理」第3回目の今回は、クリスマスシーズンに欠かせない赤と緑。ディスプレイに欠かせない存在になっています。その両方をあわせ持っている【ポインセチア】と、その【赤色】心理効果についてご紹介します。このシリーズは全8回です。【花】の歴史や育て方、その花の【色】の心理効果を紹介します。ぜひ自身のライフスタイルにお役立て下さい。

ポインセチアの花は赤くない?

ポインセチアの花は何色かと聞かれたら、赤色と答える方が多いかもしれません。でも、実は赤色のところは、花ではなく「(ほう)」と呼ばれる部分です。赤色のところをよく見ると、葉脈のようなものもあり、花ではないことがわかります。本当の花は、赤色の苞に囲まれた黄緑色のところです。赤い苞は、その花を守るために葉が変形した部分なのです。

ポインセチアはなぜ赤い?

花は、自分ではできない受粉を助けてもらうために、鮮やかな色や匂い、甘い蜜などで虫や鳥を引き寄せています。ポインセチアの花は、中央にある黄緑色の部分で、それだけでは目立ちません。そのため花の周りにある苞は、虫などを引き寄せるために鮮やかな赤い色をしていると言われています。ちなみに、どんな色が虫を引きつけるのかという実験では、赤色は7色中5位という結果でした。3位、4位との差はがほとんどない5位なので、赤色は虫を引きつけやすい色と言えそうです。

クリスマスとポインセチアの関係

クリスマスシーズンがよく似合うポインセチアですが、その原産地は意外にも暖かな南米メキシコです。メキシコに駐在していたアメリカの大使が、偶然ポインセチアを見つけて、帰国の際に持ち帰ったことがポインセチアの普及のきっかけになったのだそうです。この大使が、ポインセット氏という名前だったことから、ポインセチアの名前がつきました。

特別クリスマス用ではなかったポインセチア。なぜ今のようにクリスマスの演出に使われるようになったかといえば、やはり鮮やかな赤色がその理由のようです。日本もそうですが、北半球ではクリスマスの時期は寒い冬にあたり、なかなか鮮やかな赤色になる植物が他にありません。クリスマスリースの素材としては、古くから赤いヒイラギの実を使う習慣はあるものの、ポインセチアのように赤色が目立つ植物は他にはありません。赤色の色味もクリスマスにふさわしい真紅で、葉のグリーンと合わさると文句のつけようがないクリスマスカラーになります。

また、ポインセチアの苞のかたちが、キリスト教で重要な“ベツヘレムの星”を彷彿とさせることも、クリスマスにふさわしい理由になっています。“ベツヘレムの星” は、イエス・キリストの誕生を知らせた星で、クリスマスツリーのてっぺんに大きな星を飾るのも、“ベツヘレムの星”を表現しています。

お正月にもふさわしいポインセチア

日本ではポインセチアはクリスマスのものというイメージがありますが、欧米では新年にも飾られているのだそうです。クリスマスのもの、という思いこみを外して見ると、ポインセチアはお正月にも似合う気がしませんか?日本のお正月の花といえば、花々と一緒に赤い色の実がセットになっていることが多いです。この赤い実は、ナンテンやセンリョウで、どちらも縁起が良いものとされ、お正月飾りに欠かせない存在です。なぜ、赤い実が縁起が良いのかといえば、たくさんの実が繁栄する家族を連想させたり、お金を象徴するからなのだそう。また、赤い色は日本では古来から「おめでたい色」とされています。ポインセチアの赤い色も、灯りのような温かみがあり、クリスマスだけでなくお正月の華やかさも盛り上げてくれるのではないでしょうか?

赤色以外のポインセチアはどんな色?

ポインセチアといえば赤色が有名ですが、赤以外の色もあります。ピンク色、白、レモンイエロー、白や赤に薄いピンク色が入ったマーブル模様などがあります。赤のポインセチアには、赤色と葉のグリーンのコントラストもはっきりしていて、力強い印象があります。赤のポインセチアに他の色を加えると、全体が柔らかい雰囲気になりますので、他の色のポインセチアを買い足していくのもおすすめです。

翌年もポインセチアを楽しむ方法

売られているポインセチアのきれいな赤色は、しっかりとプロによって管理されていたからこそ出せる色です。翌年以降、ポインセチアが元気に赤色になってくれるかは、育てる人の腕の見せどころになります。ポインセチアは短日植物で、日が短くなることで、苞を色づかせるという性質があります。このため、ポインセチアには【短日処理】という特別なケアが必要です。ポインセチアを色づかせたい時期の2ヶ月前から短日処理をスタートします。クリスマスに色づかせたいなら、10月下旬ごろから始めると安心です。やることは明快で「夜間の光を徹底的にさえぎること」です。鉢植えをすっぽり覆う段ボールの箱などで、夕方の5時から翌朝の7時と決めて、箱をかぶせましょう。箱は場所をとるので他の物で代用してしまいたくなりますが、ビニール袋をかぶせて、蒸れてカビが生えてしまった例もあります。【短日処理】を成功させるためには、箱をかぶせましょう

ポインセチアの花言葉と色彩心理

ポインセチアの花言葉

ポインセチアの花言葉は、「私の心は燃えている」「祝福する」「聖夜」「幸運を祈る」「聖なる祈り」「清純」です。どの花言葉も、濁りのないポインセチアの赤色に似合う言葉ばかりです。では、赤い色は色彩心理でみるとどのような効果があるのでしょうか?

赤色の心理効果

赤色は、《本能》《欲望》などを刺激する色です。火をイメージさせ《情熱》《愛情》を表し、エネルギーを満たす効果が高い色です。赤色は《積極性》《行動力》《活力》といった力強いイメージを持ち、経営者やリーダー気質の人に好まれる傾向があります。活力を高め決断力を促してくれる色なので、自己アピールをしたい時にはとても効果的な色です。

また、赤色は体温が上昇するといった身体的な効果もあります。血液の循環を促すため、冷え性や低血圧の人に向いている色です。チャクラでは第一チャクラを表し、地に足をつける性質があります。《現実的》なものと深く関わりがあるので、自信をつけたい時には赤色を着用すると力が湧いてくることでしょう(※特に下半身に着用するのがオススメです。)

他、赤色は《購買色》《販売色》と言われ、注目を集める色でもあります。そのため、広告や企業のロゴ・商品パッケージ等にも多く起用されています。実際に、赤色を広告やパッケージに活用したら売上が数十%上昇したなんてこともあります。ビジネス面、中でも販売職には欠かせない色でしょう。

赤色を好む人

赤色を好む人は、正義感が強く、意志の強いストレートな人です。とてもエネルギッシュで情熱的な部分を持っているので、愛情深くて優しい人です。仕事では高い決断力を持つので頼りがいのあるリーダー的存在になる人が多いでしょう。あまり細かいことにはこだわらずに行動ができ、思ったことをどんどん伝えストレートに表現ができるので、恋愛をすると情熱的なアプローチが多く相手を魅了する力にも優れています。ひと目で恋に落ちることも多いでしょう。ただし、あまりに行動的で活力に満ち溢れているため、周りに対してイライラしてしまったり、感情的になってしまうことがあるので注意が必要です。

■記事監修(色の心理効果):milieu
■参考著書:色と性格の心理学

おわりに

今回は赤色のお花【ポインセチア】と、【赤色の心理】についてご紹介しました。この機会に、お花と色彩心理から”自分らしく暮らす”ライフスタイルを見つけてみてはいかがでしょうか。次回は、第4回:お花で気分を変えよう!花の歴史と色彩心理【冬の青空に映える蝋梅の黄色です。【黄色】は、黄金にもつながり、縁起がいい色とされ、香りのよさも好まれることから、庭木として親しまれてきました。蝋梅(ロウバイ)の魅力と合わせてご紹介していきます。

↓↓今回参考にした著書はコチラ↓↓

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