知っていると天体観測が楽しくなる?!ワクワクしよう!ー流れ星の秘密ー

アウトドア

キャンプや旅行をしていて、ふと夜空を見上げたとき、流れ星を見られたら嬉しいですよね。子どもの頃に夜更かしをして、ふたご座流星群やペルセウス座流星群を観測した経験があるという人もいるでしょう。

流れ星は、天体観測が趣味ではない方でも簡単に観測できて、宇宙への興味を引き立ててくれます。目視で観測できるので、望遠鏡がなくても楽しめるのが《流れ星・流星群》の良いところです。

今回は、そんな流れ星について掘り下げていきます。ぜひ、この記事で学んだ知識を、一緒に夜空を眺めている方に教えてあげてくださいね。きっと今までよりも宇宙を身近に感じられる、素敵な天体観測になるでしょう。

流れ星はどこに存在している?

突然ですがここでクイズです。

普段私たちが眺めている流れ星は、地球からどれくらい離れたところにあるのでしょうか?

A:100km(大気圏のあたり)
B:1億4960万km(太陽のあたり)
C:4.3光年(太陽から最も近い恒星、ケンタウルス座アルファ星あたり)
※恒星:別の星から照らされるのではなく、自分自身で発光している星。
D:2万5800光年(天の川銀河の中心あたり)

国立天文台のサイトでは、「流星」(「流れ星」とも言います。)とは、宇宙空間にある直径1ミリメートルから数センチメートル程度のチリの粒が地球の大気に飛び込んできて大気と激しく衝突し、高温になってチリが気化する一方で、大気や気化したチリの成分が光を放つ現象」と説明されています。

つまり、先ほどのクイズの答えは「A:100km(大気圏のあたり)」ということになります。

「流れ星って、もっと遠いところにあると思っていた!」と感じた方も多いのではないでしょうか。また、流れ星の源が直径1ミリメートルから数センチメートルしかないことを意外に感じる方もいるようです。夜空を眺めたときに見える星々は、何光年も遠くで光っているものです。しかし、私たちに最も近いところで起きている天文現象だと知ったら、流れ星、ひいては宇宙が、今までよりも「身近」なものに感じてくるのではないでしょうか。

流れ星のしくみ

近年では、「宇宙に漂うチリが大気圏に突入し、発光する」という流れ星のしくみを、人の手で再現しようとする動きも出ています。人工の流れ星を作るプロジェクトが進んでいるのです。現在試作中の人工流れ星は、流星源を人工衛星から速度や方向などを調節しながら発射し、意図した場所・時間に流れ星を発生させるというもの。こういった「人工の流れ星」が試作されているのも、流れ星が大気圏で起きているからこそ実現していると言えます。人工の流れ星は以下のような厳しい審査項目を満たさなければ打ち上げられません。

・JAXAなどの安全基準項目をクリア
・打ち上げをするために各国からの許可を取得
・地上、宇宙双方の環境負荷がないよう無害な物質から作られる

人工の流れ星は、大気圏に突入した際、完全に燃えてなくなります。宇宙デブリ(※宇宙デブリ:無意味に地球の衛星軌道上を周回している人工物体)にはならず地球上に降ってくることもありません。具体的には、事故・故障などで機能停止した人工衛星や、ロケットの切り離しで生じた破片などをいいます。宇宙開発が進むにつれてその数は増え続け、対策を求める声が高まってきています。

このように、人工の流れ星を人類の新たなエンターテイメントコンテンツとして発展させようと意気込む企業もあるようです。もしかしたら、花火を見に行くようにイベントとして流れ星を見に行く、なんてことが訪れる日もそう遠くはないのかもしれません。

流れ星と流星群の違い

ここまでの話を聞いて、「流れ星と流星群は何が違うのか?」と疑問に思う方もいるでしょう。流れ星は偶然見られるものなのに、流星群は決まった時期に見えるということを予測できるのは不思議ですよね。実は、流れ星も流星群も発光する仕組みは同じです。どちらもチリの粒が大気圏に突入することで発生しています。しかし、流星群には彗星の存在が関わっているという点が流れ星とは異なります。

彗星とは、水、二酸化炭素、一酸化炭素などから構成されている数km~数十kmの小さな天体のことです。彗星は、地球から一度観測しただけでその後二度と見られなくなるものもありますが、細長い独特な公転軌道に乗って地球を周回している彗星もあります。彗星はチリの粒を軌道上に放出しており、彗星の軌道と地球の軌道が交わるときチリの粒がまとめて地球の大気に突入してきます。こういった、彗星の軌道上にあるチリの粒が流星群の正体なのです。

彗星の軌道にいつごろ近づくかを計算すれば、毎年どの時期にどの方角に流星群が発生するかわかります。だから毎年ふたご座流星群やペルセウス座流星群が観測できるのですね。

まとめ

今回は、流れ星入門の記事として、以下の内容を扱いました。

・地球から流れ星までの距離
・人工流れ星のプロジェクト
・流れ星と流星群の違い

流れ星についてもっと知りたい方は、以下参考サイトも訪れてみてくださいね。

【参考サイト】
流星群とは 国立天文台
SKY CANVAS

【 この記事を書いている人 】

関連記事

特集記事

最近の記事 おすすめ記事 特集記事
  1. 信越トレイル110km旅情紀行【Day1 レストハウスチロル➡桂池】

  2. 【ONE SCENE】山とトレイルにまつわる物語 vol.00

  3. 登山で出会えるきれいな植物!【第二弾】見つけてみよう!こんなにかわいい春の山植物

  1. 信越トレイル110km旅情紀行【Day1 レストハウスチロル➡桂池】

  2. 【ONE SCENE】山とトレイルにまつわる物語 vol.00

  3. 【視線の先#003】 加藤則芳さんを辿って

  1. 【祝】ダウラギリ登頂!日本人女性歴代最多,8000m峰登頂の渡邊直子さんにインタビュー!

  2. 「こんなに難しいと思った山は初めて、シェルパたちに感謝の気持でいっぱい」渡邊直子さん【日本人女性初8000m峰8座目登頂】

  3. 現役看護師の登山家 渡邊直子さんにインタビュー!ヒマラヤ裏エピソードと山の楽しみ方

最近の記事

  1. 信越トレイル110km旅情紀行【Day1 レストハウスチロル➡桂池】

  2. 【ONE SCENE】山とトレイルにまつわる物語 vol.00

  3. 登山で出会えるきれいな植物!【第二弾】見つけてみよう!こんなにかわいい春の山植物

ランキング

  1. 1

    現役看護師の登山家 渡邊直子さんにインタビュー!ヒマラヤ裏エピソードと山の楽しみ方

  2. 2

    【祝】ダウラギリ登頂!日本人女性歴代最多,8000m峰登頂の渡邊直子さんにインタビュー!

  3. 3

    【ONE SCENE】山とトレイルにまつわる物語 vol.00

  4. 4

    「こんなに難しいと思った山は初めて、シェルパたちに感謝の気持でいっぱい」渡邊直子さん【日本人女性初8000m峰8座目登頂】

  5. 5

    登山で出会えるきれいな植物!おすすめの山や見られる限界を紹介!

TOP