予定変更で挑んだ由布岳

アウトドア

交通データ
由布登山口バス停(776m)=正面登山道⇒合野越(1026m)⇒マタエ(1492m)=西峰(1583m)=お鉢巡り⇒東峰(1579m)⇒マタエ⇒合野越⇒西登山道コース⇒西登山口(湯布院市街)

今年は旅行中に近場の山も登るという予定を多く組んできました。しっかりと歩いて観光も満喫、そんなスタンスで楽しんできましたが、急遽11月初旬に大分に旅行することになりました。これは山もぜひ登らねばと思い立ちます。九州の山は阿蘇山付近をバスで訪れた記憶はあるのですが、自分の脚で登るのは初になります。今回、同行者はいない一人旅です。一人でも大丈夫なようにプランA(鶴見岳:初級向け)と、プランB(由布岳:中級向け)を用意して、大分へと向かいました。

鶴見岳、由布岳とも別府駅発の亀の井バスで、登山口まで行けるので、バスに乗って最終的な気分・体調で決めようと思いました。気の向くままの一人旅プランです。幸いなことに訪れた期間は天気もよく、絶好の登山日和でした。バスが山道に入り、山が間近に見えてきました。特徴あるふたこぶの由布岳が見えます。深田久弥が百名山に入れなかったことを後悔したという姿を目にして、私の気持ちは決まりました。

由布岳登山口に到着しました。すっきりとした青空に、隣の日向岳と並んで独立した山の全貌が浮かびます。登山口の看板から山に入るまではなだらかな道が続くのですが、景色の美しさに見とれてなかなか進めませんでした。

【標識の後ろに由布岳】

【なだらかな道を行く】

山裾の方は、赤や黄に紅葉した木とまだ緑の葉を残す木が入り混じります。時折、空に目をやりながら登ります。分岐点の合野越に到着しました。ツアーで登頂しているグループもいて、ベンチは満員御礼でした。

【美しい紅葉】

ここからはジグザグとした山道を登ります。1000mを超えた展望が心地よく、ところどころ足を止め景色を見入りました。ちょうど足を停めて展望を楽しめる所が山道にいくつもあり、休みながら心地よさを味わいました。山頂近くになると、ザラ場、ガレ場となり、道も急になります。お鉢も間近です。

【山道からの景色】

お鉢めぐりの玄関口、マタエに到着しました。2016年の地震で登山道は地割れや崩落もあり、しばらく登頂ができない時期もあったそうですが、今はツアー団体をはじめ沢山の人でにぎわっています。目指すは最高峰の西峰へ、団体の後に続いて鎖場もある険しい道を登ります。途中、岩に抱きつくようにして進まなければいけない個所もありました。難所を超えたところ、前を歩いていた女性がぱっと振り返り、「すごかったね」と声をかけてくれました。一人で登る心細さ、緊張感でいっぱいだったのでとてもほっとしました。この時のことを思い出すと、もし山で目があったらまず笑顔、と思います。

【マタエの標識】

【西峰を目指す】

由布岳の最高峰、西峰に到着しました。下山後に観光もしたかったので、今回は最高峰の西峰だけ登頂しようと予定していました。ですが、今来た道を下るのも大変に思われ、ツアー団体が東峰を目指してお鉢めぐりをするのを見ていたら心が揺れました。朝に続いて予定外でしたが、お鉢巡りをして東峰まで目指すことにしました。滑りやすい個所や、足場を取るのに困難な場所もありながら、一周することができました。この時もツアー団体のリーダーと思しき人が声をかけてくださいました。もしかしたら後から来ていた一人登山者を気にかけてくださったのかもしれませんね。今思えば、こうした方々のおかげで無事に下山できたのだと思います。

【西峰山頂】

【東峰へ続く道】

【お鉢】

充分に由布岳山頂を楽しんだ後、下山することにしました。途中の合野越までは下山天国、達成感と景色の美しさに心身が満たされます。

再び分岐点のある合野越に到着しました。ここから朝地図を見ていて、気になっていた湯布院の街に下る西登山道を選択することにしました。距離はありますが、日没まではまだ時間もあり、せっかくだから湯布院を訪れたいと決断しました。

【西登山口への分岐点】

木立を抜けると正面に飯盛ケ城が、振り返れば今登った由布岳が、進む下山道には湯布院の街が見えます。ここから湯布院の登山口まで、一人も会うことはありませんでした。ただひたすらひらけた道が続き、異世界を訪れたような不思議な心地がしました。途中、景色に見とれて道を間違え、引き戻すこともありました。危ない個所はありませんでしたが、一人歩きの登山、分岐ではしっかりと道を確認しなければと改めて感じました。

【湯布院への道】

【由布岳】

【飯盛ケ城】

舗装された車道にぶつかり、杉の木立の道に入る時は、ずっと明るいところを歩いていたので心細さもありました。とにかく道を間違えないように、焦らないように進みました。湯布院の街にほど近い登山口に到着した時には、素晴らしい登山だったなと思うと同時に、いつも以上に下山できたことに対する謙虚な気持ちが湧いてきました。

観光客でいっぱいだった湯布院の街、汗だくの登山者は異質だったかもしれません。ここで人生初のドクターフィッシュ足湯を体験しました。すりむけた指の角質を狙われて、ちょっぴり痛かったのも懐かしい思い出です。

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